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世界で初めて養殖に成功して以来、100年以上もの間、真珠を育み続けて来たミキモト。その100年は、海を知り、貝を守る丹念な歴史の繰り返しでした。美しく魅力的な真珠を創造すること。それは決して簡単ではありません。デリケートな貝をいたわりながら心を込めて育てる。創始者から受け継がれるアコヤ貝への愛情からミキモトが誇るクオリティは生まれて来るのです。 |
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| 養殖真珠発祥の地・三重県英虞湾。いわば真珠の揺篭であるこの地で、30余年にわたって養殖真珠を守り、育み続けている男がいる。山村惇(やまむら・あつし)、多徳養殖場長である。 |
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「高品質な真珠を創るには、まず日本在来のアコヤ貝であること。そして貝を生育するための海況や貝の生理状態を科学的に分析するアプローチも必要です。しかし相手は自然の中の生き物なのです。あらゆる局面に多くの経験が求められます」。 |
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貝に真珠が宿るまでには相当の歳月がかかる。その間、母貝の育成に始まり、最も神経を使う核入れ、さらには赤潮や感染症対策といった貝の管理など、その工程において真珠はまさに手塩にかけて育てられる。しかし、それほどの愛情を注いでも、ミキモトパールの名にふさわしい最高品質の真珠は全体の10%に満たないのである。「なんといっても真珠は生命ある宝石。私にとっては子供のようなものです」。ミキモトの聖地、英虞湾で、深い愛情をそそがれながら真珠は今日も夢を紡いでいる。 |
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