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ネックレススタイルとトレンドの関係

ひと揃いのジュエリーセット“パリュール”

ミキモト真珠島 真珠博物館蔵
パリュール 真珠・白蝶貝/イギリス 19世紀初期
パリュールとして完全な状態で残るものは少ない。
素材は真珠と白蝶貝の貝殻。真珠にはすべて孔があけられ、
貝殻から切り出された台座の上に細い糸で固定されている。

18世紀末にフランスを中心として発達した“パリュール”とは、共通のデザインあるいは共通の素材が使われた「ひと揃いのジュエリーセット」の名称です。
こうしたひと揃いのジュエリーを着用するのは、当時は、王侯貴族に限られており王様や貴族が、妻や娘、恋人のためにオーダーする宝飾品として隆盛しました。その後、市民階級がジュエリーを使うようになる19世紀後半まで多くのパリュールが残されています。
それらの多くは共通の素材を使ったもので、真珠、サンゴやカメオなどが主流で、ネックレス、ティアラ、飾り櫛、リング、イアリング、ブレスレットなどがセットとして作られ、もてはやされました。

このパリュールは19世紀末になると女性の社会進出などにともない、より個性的なジュエリーの使い方が普及するにしたがって次第に忘れられていきました。

MIKIMOTOが復活させた現代のパリュール
写真のセットジュエリーは、“共にあるもの”という
意味をこめ「コルテージュ(Cortège)」と名付けられた
いわば現代のパリュールです。

しばらくの間、パリュールというセットのジュエリーは作られませんでしたが、今、また新しい感覚の価値あるセットジュエリーが注目されています。

個性的なおしゃれを楽しむ女性が増え、ジュエリーの装いも一層個性的で多様になっています。
一方で忙しい現代人にとって一揃いでフォーマルに、そして華やかに装うことができるセットジュエリーは、いわば大人の女性のたしなみとして必要だからではないでしょうか。
写真のようなセットジュエリーがあれば、フォーマルはもちろんのこと、カジュアルなニットなどの装いにはダイアモンドのペンダントとイアリング、ワークタイムには真珠のピンブローチをジャケットの襟元に・・・など自分だけの装いを楽しむことができます。

いつかはセットで楽しめるようデザインや地金の色を考えて、ひとつずつ揃えていくのもジュエリーを選ぶときの知恵かもしれません。